ベルトドライブのクロスバイク オルディナS8cb

ordina S8cb
オルディナS8cbはベルトドライブのクロスバイク。
駆動部分にカーボンベルトと名づけられたベルトドライブを採用したモデルです。S8cbの「cb」というのはカーボンベルトのことです。
そして、オルディナにはいくつかのモデルがありますが、ベルトドライブ駆動はオルディナS8cbだけとなっています。
クロスバイク
ベルトドライブを採用したクロスバイク
ロードバイクのフレームにマウンテンバイクのタイヤをつけたのがクロスバイクです。乗り心地もよく街乗りに適しています。
オルディナS8cbもクロスバイクです。
オルディナはロードバイクのような極端な前傾姿勢を必要としません。普通の人でも気軽に乗ることが出来るモデルです。それでも走ることに適したつくりになっています。
ベルトのクロスバイクは珍しい
ベルトドライブのクロスバイクは珍しいです。
現在のところベルトドライブのクロスバイクを発売している大手メーカーは、国内ではブリヂストンサイクルだけ。他の国内メーカーはシティサイクル、ママチャリでのみベルトドライブ自転車を販売しています。
海外にはベルトドライブの高級クロスバイクもある
海外の製品ではベルトドライブのクロスバイクがいくつかあります。でも、手に入りにくい、値段も高いものが多いです。50万円以上の製品もあります。
現在、オルディナS8cbは日本で手に入るベルトドライブ仕様のクロスバイクとしては一番安い方です。
このような条件があるので、ベルトドライブのクロスバイクを考えた場合はオルディナS8cbが最初の候補に挙がるでしょう。
ちなみに過去にはオルディナA8bというクロスバイクも販売されていいました。A8bは販売が終了しています。
ちなみにA8bは26インチのタイヤで女の子でも乗れるというコンセプトの自転車でした。
カーボンベルト
スポーツ用のベルト
オルディナS8cbのベルトはカーボンベルト。
これはスポーツ用に開発されたものです。ペダルのパワーをダイレクトに伝えて、スムーズな走りになるように設計されています。
普通のベルトドライブだとダイレクトに力が伝わらないと感じる人もいます。
アルベルトなどではギアの部分にフローティングベルトを採用しています。漕ぎ始めが軽いベルトドライブのシステムです。
しかし、フローティングベルとは少し「ふにゃ」っとした感じになるため、本格的に走るのにはあまり向いていません。
それに対してカーボンベルトは走るためのベルトです。
「ベルトドライブのクロスバイクなんて心配だな」と敬遠する人もいますが問題はありません。
(アルベルトは全く走れないわけではなく普通に速く走ることできます。ただ、オルディナS8cbのカーボンベルトは走るため用・スポーツ用に改良されています。)
分解が困難
ベルトドライブのクロスバイクには欠点もあります。分解が困難という点です。使い方に制限がでてきますね。このあたりはベルトドライブ自転車のデメリットで解説しましたので、そちらをご覧ください。
音が静か
自分でも音が聞こえない静かさ
ベルトドライブ自転車のメリットのページでも書きました。静音性能に優れたベルトドライブ。
オルディナS8cbも同様で、圧倒的に音が静かです。
クロスバイクでこれほど静かな車種は、ベルトドライブを採用したモデル以外ではありません。非常に静かな走りを体験できます。初めて乗った人は驚くでしょう。
ただ、クロスバイクは走るたの自転車なので、静か過ぎると怖いという面もあります。歩行者が気づかないからです。
オルディナS8cbで全力で歩行者の脇を通りすぎても、通り過ぎるまで歩行者は気づくことはないでしょう。
真夜中の静かな空間なら気づいてくれる可能性もあります。でも、昼だと気付かれませんね。
重量11.8kg

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少し重めのオルディナS8cb
オルディナS8cbの重さは11.8kg。
これはシティサイクルと比べるとかなり軽いです。普通のシティサイクルは20kg前後ぐらいあります。
でも、クロスバイクの場合、10kgぐらいのもあります。
クロスバイクとしてのオルディナS8cbは軽いとはいえません。ベルトドライブのシステムは重量が重いという欠点があります。
ただ、重いといっても11.8kgならクロスバイクなら普通ぐらいです。でも、軽いとはいえません。
11.8kgなら走るのには全く問題は無いです。ただ、本格的に乗りたい人の中には気になる人もいるでしょう。
フレームサイズ

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2種類のフレーム
オルディナS8cbのフレームサイズは2種類。420mmと480mm。
サドルから地上までの高さです。どちらかを身長にあわせて選ぶ必要があります。
420mmは身長が148cm以上、480mmは身長が164cm以上となっています。
ですが、サドルの高さの調節などを考えると420mmは155cm以上、480mmは170cm以上ぐらいはあったほうが無難です。
試乗できる自転車販売店が近くにあれば試乗してみるといいでしょう。
内装8段
内装変速の欠点
オルディナS8cbはシマノの内装8段変速機。
この内装の変速機にはメリットもデメリットもあります。
メリット
・止まっているときでも変速できる
・変速機の寿命が長い
・メンテナンスフリー
デメリット
・少し効率が悪い
・少しギアチェンジが重い
・変速できる段数が少ない
内装変速機のメリット、デメリットに関してはベルトドライブ自転車のメリット、ベルトドライブ自転車のデメリットに詳しく書きました。
変速できる段数が少ない
オルディナS8cbはスポーツバイクとしては変速できる段数が少ないです。
普通の外装変速機のスポーツバイクの場合、21段、24段、27段などかなり幅広く変速が可能なものが一般的です。
この点は本格的に自転車に乗っている人、スポーツとして楽しんでいる人からすると物足りなく感じる人もいるでしょう。
しかし、実際には8段もあればスポーツとしても走るのには十分です。速く走るとき、坂を登るとき、状況によって必要最低限の必要な役目は果たしてくれます。
シマノ11段変速
シマノからは内装11段変速の変速機も発売されています。Alfine 11という製品です。
市販車では搭載されたものはまだ無いです。一部の高級自転車だけに搭載されています。
このAlfine 11をオルディナS8cbにつけることも可能です。自転車屋さんに相談すればやってくれるところもあるでしょう。
ただ、Alfine 11は値段が高く、総額で5万円前後のパーツ代・改造費、工賃がかかるでしょう。
ドロヨケ、前カゴ
シティサイクルとして
オルディナS8cbのオプションに、フロントキャリア、ドロヨケと前カゴが準備されています。本体とは別売りですが、取り付けることによりいろんな使い方が可能になります。
フロントキャリア、ドロヨケと前カゴさえつければ、オルディナS8cbを普通のシティサイクルのように使うことがです。
装着すれば見た目もほとんど普通のシティサイクル。でも、通勤などで使用するなら便利でしょう。速く走るシティサイクルとして使えます。
欠点としては少し重くなることですね。
また、リアキャリアもオプションとして用意されています。本当に見た目がシティサイクルのようになってしまいます。
専用のセンタースタンドです。初期装備のオルディナS8cbにはスタンドがついてません。日常用に使うなら必須です。
対面販売
購入は自転車屋さんで
ブリヂストンはオルディナは対面販売できるお店にしか納品していません。
これはクロスバイクの調整の必要性からでしょう。
ネットでも一応は買うことができます。でも、どのお店も店頭受け取り・直接受け渡しが原則となっています。現在のところ楽天では扱っていますが、アマゾンでは扱ってません。